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【新春対談】公益社団法人太田青年会議所 第59代理事長 田部井 翼 × 太田市長 清水 聖義 氏

田部井:まずは清水市長、日々のご公務で大変ご多忙の中このようなお時間を割いて頂き誠にありがとうございます。清水市長にお願いさせていただきました理由としましては、この地域で活動し地域貢献を目指す団体であれば、太田市のトップである市長にお話をお聞きして、おもいを共感し、少しでも同じベクトルで活動したいと考え、恐縮ながらご依頼をさせて頂きました。

我々の団体はこの地域に根付き、約60年近く継続して活動をしてまいりました。しかしながら近年メンバーの減少もあり、中々私どもの活動を理解していただける方も少なくなってきているというのも現実としてございます。人を増やすためには太田市に住み暮らす人がいないことにはそもそも難しいと考えています。そのためには、群馬県の太田市について認知をしてもらう事って非常に重要なことだと思っております。清水市長は、情報のスピードも早く、太田市を全国に発信するための嗅覚のようなものをいつも感じさせていただいております。最近ですと東京オリンピックでのソフトボール選手の受け入れ、バスケットのクレインサンダーズを誘致等で日本中にこの太田市をPRしていただいたと思います。過去には国際アカデミーを設立された時も大きな話題になり、今でも他県からの移住者が多くいます。

早速ですが、太田市長としてこの太田市のPRやブランディングをして売り込んでいくことに対して、なにか工夫していることや気にかけていることがあれば教えていただけないでしょうか。

清水市長: 特別意識していることはそんなにないのだけど、やっぱりスポーツでいきたいなっていう気持ちがあります。クレインサンダーズもそうですけども、他にも高校サッカーのプレミアリーグにて桐生第一高校がホームタウンにしてやっていることがあります。それにラグビーにおいても、日野自動車が3月から試合を太田市でおこないます。ラグビーを復活させていきたいなっていう気持ちがあります。そういった準備を様々やっていて、太田市といえばスポーツのようなイメージを創れてきていると思います。スポーツで人が集まってきてみんなが何か心を震わせるとか、そういうことができればいいかなと。

あともう一つは子供です。全国で一番じゃないかと思うくらい隙がない子供対策をやっています。あと、経費節減で職員も頑張ってやっているので、低コストで高いサービスをやろうというISOがうちのメインです。経営のやり方でコスト削減と高いサービスを与えるという事を行っています。一番はそういうところが主軸になっていますね。ただ目に見えない事なので、メインとしてはスポーツとか子育てのいろんな事業とかそういうことになっていくわけですけど。

田部井:本当にそういうスポーツに力を入れて人を集めていくっていうのは立派なPR、ブランディングだと思います。

清水市長:運動公園も変えていこうかと。欅並木などを整理し、全部バリアフリー化していこうと。そういうことを今考えて実行に移しています。あと2年経つと大体全部完成する予定です。

田部井:もうすぐ、体育館もできますよね。

清水市長:来年の春には出来上がる予定です。

田部井:どんどん人が集まれるような環境をつくっていますね。

清水市長:そうですね。住むまではなかなかいかないかもしれないけど、太田市という、この両毛エリアの端っこの市を知ってもらえるような環境になっていければなと。というふうに思っています。

田部井:そういう町が活気あるからこそ我々も活動を活気的にできるっていうのもあります。本当に私達はそういった恩恵を受けているのだなと感じます。

清水市長:みんなで参加して一緒に盛り上げていきましょう。

田部井:はいそうですね。同じような思いで、この地域を盛り上げていけたらなというふうに思っております。

清水市長:人口に関していえば、人口ピラミッドを見ると第2次ベビーブームの50代では子供産むよりも生活の豊かさの享受が高まって、あまり子供を産まなかったのですよね。だから、尻すぼみの人口形態になっています。またその子供世代の出生率もよくなく。結果、人口が8000万人になるという尻つぼみの状況になっているわけです。東京みたいに人が集中していく都市は別ですが、それ以外は、急激な人口減少が起きていく。これはもう子供が多くいるほど、ほかの家よりも、なんとなく豊かさがなくなってしまう、だから子供は少ない方がいいじゃないかっていう。自分たちの判断でそういうふうにきちゃったわけですよね。当然ながら教育にはコストがかかるから、そういった考えになってしまう。だから太田市は子供に対してすごいお金をかけている。例えば高校受験する中学3年生のインフルエンザの予防注射費用を助成しています。あとは子供1人につき大体1年で米10キロをお配りしています。それも非常にちっちゃい頑張りですが、頑張ってねっていうエールを送るのに口じゃ言えないので、お米5キロずつ健診検診時ときに2回に分けて渡しするようにして。

清水市長:あとは流入させることですね。他から来てもらう。

田部井:そういった意味で特に清水市長は、テレビに出られる機会って多くありますよね。群馬県太田市はそんな全国的に知名度がそんなにあるとこでは決してないと思うのですが、そういう中でも清水市長はメディアに出られて情報に対してスピード感をもって直ぐに実行する。我々も団体の人数を増やしていくには、太田青年会議所ってどういう団体なのか、入会したらどんなメリットがあるのかっていうのを、特に重視して考えていかなくちゃいけない時期に来ているなっていうふうに思っていて。

清水市長:自分たちの中だけで終わってしまうから、青年会議所はね。

田部井:本当にそれも含めて子供たちに対した事業でしたり、地域に貢献できるような地域に寄り添えるような事業をより構築していかなくちゃいけないのかなというふうには思ってはいるところではあります。市長の考えを今日聞かせていただきましたので、しっかりと懐に落として、市長と同じおもいでしっかりやっていきたいなというふうに思っております。

田部井:もう一つ聞いていいですか。太田青年会議所は、やはり発信力っていうのがおそらく足らないのかと。4月に行った500人鬼ごっこ事業でいえば、もっと参加人数の枠を広げてほしいと言われるほど盛況でした。また、ランタン事業もそうですが、参加していただいた方は、JCが行っているのだ、JCってそもそも何?というような、多分そのくらいだと思うのです。やっていることはそれなりに多分面白いはずだと思うのですが。

清水市長:元々そのような感じだと思います。楽しい事業やっていれば、もうそれはそれでみんなが良かったねって言ってくれているのだからいいかなと思うけどね。継続事業ですか。

田部井:そうですね。一応継続で考えています。この前のランタン事業もそうなのですが、いい反響をもらえると感じています。これは多分、コロナ禍でなかなかイベントがなかったっていうストレスもあったのではないかと感じています。

清水市長:そうやって継続していけば市民に少しずつ存在をわかってもらえるんじゃないかな。

田部井:そうですね。なかなかそういうところに本当に今、大変苦戦しております。

清水市長:ちなみに2022年の地域に対する事業は先ほどの2つがメインですか。

田部井:そうですね2022年は2つ、メイン事業をやらせていただきました。

清水市長:2つでも中身濃くすれば面白い。

田部井:そうですね2023年は先ほどの鬼ごっこをまず一つ決めていて。もう一つはまだ検討中、計画段階ではあるのですけど。たくさんの人が集まるような、また、子供に向けて良い事業を行っていきたいなというふうに考えております。本当にこの太田市を盛り上げたいって思いは私達もずっと思っているとこではありますので、そういったこともここに住まれる方にはわかって欲しいなっていうふうには思っています。

清水市長:提案ですが、サンダースの応援団を作ってください。

田部井:考えてみます。クレインサンダーズもかなり地域に浸透していますよね。小学生が帽子をかぶっていたり、ユニフォームを着たりとかしていますよね。また、市役所の方も着られている。やっぱり売り込みとかっていうのが、市長は本当に上手だなって思います。我々もその辺もちょっと勉強させていただきます。

清水市長:みんなで応援して一緒にまち盛り上げていきましょう。

田部井:是非とも一緒に盛り上げていきましょう。本日は対談、誠にありがとうございました。

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